児童文学『ズッコケ三人組』

児童文学の代表格

広島を舞台としている作品として、ここで紹介するのは児童文学である「ズッコケ三人組」です。
この作品自体は広く知られているかと思いますが、これが広島を舞台としている、ということについてはあまり知られていないかも知れません。
モデルとなっているのは広島県広島市で、作品内では稲穂県みどり市花山町として描かれています。
この作品シリーズはなんと50作もの作品が描かれています。

では、まずはこの作品の主観をなす三人組について紹介します。
一人目は「ハチベエ」の愛称で呼ばれる「八谷良平」です。
勉強は苦手でスポーツが得意という役回りとなっており、ともかく考えるよりも動いてしまう、という人物となっています。
女の子が好きでありいろいろな子に話しかけるものの、たいていデリカシーのなさが問題となって仲良く成ることはなく終わってしまう、というのも1つのパターンとなっています。

友情を大事にしており正義感も強いキャラクターです。
八百屋の息子であるために野菜についてだけは詳しい、というのも特徴の1つとなっています。

二人目は「ハカセ」の愛称で呼ばれる「山中正太郎」です。
愛称からも分かるように、ハチベエとは逆に勉強が好きなキャラクターとなっています。
読書が好きでよく本を読んでいるものの、フィクション作品はあまり好まない傾向があるために小説などについてはあまり読んでいません。
理科が好きで実験などもよくしているキャラクターで、三人組の頭脳となっています。

ただ、その代わりに上がり症でありここぞという時には失敗してしまう、というのも特徴の1つです。
さらに考えるときにはトイレを占領クセがあり、妹には嫌がられている、という描写もありました。
(実際、トイレからでられなくなってしまう話もありました。)

三人目は「モーちゃん」の愛称で呼ばれる「奥田三吉」です。
モーちゃんの由来は「スローモー」であり、動きが遅い太った少年として描かれています。
これと言って得意としていることがあるという風には描かれないものの、ともかく優しいおおらかな人物像である、というように 描かれています。

完結と続編

ズッコケ三人組は50巻の卒業式をもって、すでに完結しました。
この理由について作者である那須正幹は「当時の少年と現在の少年の溝が埋められないものになってきたから」としています。
どこか懐かしさを感じさせる少年たちの冒険は楽しかったですが、児童文学としては確かに通じない部分が出てきてしまっていたのかもしれません。

完結後、主人公の三人が40歳になった時にどうなっているのか?ということを描いた作品として「ズッコケ中年三人組」が出版されています。
こちらは児童文学ではなく、子供向けではない内容となっています。

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