洋画『アウェイク』

術中覚醒の問題

次に紹介するのは、2007年に公開されたアメリカ映画「アウェイク」です。
原題もそのまま「Awake」となっています。
Awakeと言うのは「目が覚める」という意味で、この作品は「術中覚醒」という問題を描いているものとなっています。
術中覚醒というのは、外科手術の途中で麻酔が切れて意識を取り戻してしまう事を言い、痛みや意識はあるものの体は動かない、という金縛りのような状態になることをいいます。

この作品はその術中覚醒をしてしまったことによって激痛を味わうと同時に、手術中に行なわれている驚くべき真実をしってしまう、というサスペンスホラーとなっています。
では、簡単な内容について見て行きましょう。

映画の前半は、主人公と婚約者の二人がともかく仲良くしている様を見せられることになります。
数えらない程の回数キスをしているシーンを見せられることになるため、ここで脱落してしまう人も少なくないかもしれません。
実際、この部分については「最低ヒロイン賞」というあまりにも酷い賞を受賞しているほどで、あまり評判はよくないようです。
本題となるのはその後主人公の心臓疾患を治すために手術が始まってから、ということになります。

手術が始まって暫くすると術中覚醒を起こし、激痛のなかで医師が何をしようとしているのかを目の当たりにします。
医師はなんと婚約者の依頼によって医療ミスを装って主人公を殺害しようとしている、というものでした。
妻となってしまえば保険金は全額自分に入ってくる、ということでこのようなことが計画された、というわけです。

絶体絶命、というところでこの殺人医師のことが露見して逮捕され、最終的には何事もなく手術を終えることになるわけですが、その過程はともかく恐ろしいものとして描かれています。
冒頭では死亡したかのように描かれていますが、その後よみがえる、ということも含めての「Awake」というわけですね。

術中覚醒について

では、現実における術中覚醒というのはどのような確率で発生するのでしょうか?
ある調査によると、0.2%程度の人が手術中に覚醒してしまっている、としています。
つまり、確率としてはそこまで低くはありません。
500回やれば1回程は術中覚醒してしまうということになります。

では、そもそもこの術中覚醒というのがなぜ発生してしまうのでしょうか?
この原因となっているのが、患者に麻酔がしっかりかかっているかどうか、ということが客観的に確認出来ないのが問題です。
体質によっては麻酔がかかりにくい人などがおり、こういった人に対して通常と同じ分量の麻酔をしていると、麻酔の効きが悪いということが発生してしまうわけです。
脳波モニターなどである程度制御できるものの、完全にはなくせないのが現状です。

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