漫画『ブラックジャックによろしく』

医療漫画の主人公を夢見て

医療漫画として、ブラックジャックという金字塔の存在は非常に大きいものでした。
実際にこのブラックジャックを読んで医師を志した、という人も少なからずいらっしゃることでしょう。
そういった「ブラックジャック」をタイトルとして組み込んでいる作品というのが存在しています。
それが、「ブラックジャックによろしく」という作品です。

この作品は「ブラック・ジャック」がともかく手術をテーマとしていたのに対して、病院制度や医局の都合による問題、さらには健康保険制度の問題点や患者の家族との向き合い方など、手術だけではなく周囲の医療問題を中心にしているのが特徴です。
では、キャラクターを通してその内容について簡単に見て行きましょう。

主人公は斉藤英二郎という研修医です。
函館の出身で、元々は医者という仕事に対して大きなあこがれと夢を描いていました。
しかし、実際に医療の現場に出てみるとその通りに行かない事が多く、多くの厳しい現状を知ることになります。

そういった中で医局や教授、さらには医療現場そのものとも衝突をしていく、熱い人物となっています。
ドラマ化の折には妻夫木聡が演じました。

二人目に紹介するのは、ヒロインである皆川由紀子です。
新生児集中治療室の看護師として登場します。
斉藤は上述の通りともかく多くのことと衝突して問題を起こすという性格であるため、振り回されることが多い役割となりました。

後々脳外科に異動することになっています。
ドラマ化の折には国仲涼子が演じました。

三人目は赤城カオリです。
手術部に務める看護師という役柄で、医療現場にそぐわないほど色っぽい、という設定となっています。
その反面で医療に対しては冷静な眼を持っており、常に周囲を見て判断を下すことが出来る、という人物でもあります。

医療現場を変えようとしている斉藤に対しても応援しているキャラクターです。
ドラマ化の折には鈴木京香が演じました。

著作権をめぐる問題

この作品に関しては、作品の内容自体についてではなく、周囲を取り巻く問題についても多く取り上げられることになりました。
というのも、作者である佐藤秀峰先生が報酬を巡って出版元であった講談社と大きくもめるという問題が起こります。
カバーイラストについては報酬なし、とする講談社側と対立したことにより、タイトル以外真っ白という前代未聞の表紙となったということがあったわけです。

こういった問題を通して、佐藤先生はこの作品について著作権フリー化を宣言、どのような二次制作にも自由に利用しても良い、ということを発表しました。
それを受けて多くのチラシなどに利用されるなどして、却って知名度は上がっているのではないか、という状況になっています。

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