邦画『神様のカルテ』

本屋大賞から映画へ

ここまでは漫画の医療作品についてを中心に紹介してきましたが、ここでは小説を原作として映画化をした作品について紹介します。
今回紹介するのは夏川草介先生によって執筆されたシリーズ「神様のカルテ」と同名の映画についてです。
この作品は小学館から出版され、本屋大賞で二位を獲得することによって広く知られるようになりました。
では、簡単な内容について見て行きましょう。

神様のカルテは現在1.2.3と0という合計四冊の本が出版されています。
ここでは1.2.3の内容について簡単に触れます。
1は、「地方病院」と「大学病院」という2つの病院の違いについて描き、どちらの方が患者のためになっているのか、ということについて考えさせる内容となっています。

主人公である栗原は地方病院に勤務しており、非常に忙しい日々を送っていました。
ここに大学病院から移籍の誘いがあり、どちらが良いのか、ということを考えることになります。
今務めている病院には「手遅れ」の癌患者である安曇さんという人がおり、この人を巡って話が進んでいきます。
大学病院では手遅れの患者を受け入れることはなく、これが本当に医療として正しい姿なのか、ということを自問することになります。

2では、結局地方病院に残ることにした、というところから話が始まります。
こちらでは新しく訪れた医師によって大きな事件が起こることになります。
元々は優しく素晴らしく人物であった新任の医師が、人間として大きく変わっていた、ということを中心にして描かれます。

3では研究熱心で、患者の治りたいという意思を尊重する先生が登場します。
この先生は「自分で治りたいと努力をする患者には全力を尽くすが、そうでない患者には診療しない」という非常に極端なキャラクターとなっています。
この人物の過去を巡って、医師として生きることの重要性を見つめなおすことになるわけです。

映画版

では、映画版について見て行きましょう。
映画版も1と2の二作が制作されています。
主人公は櫻井翔と宮崎あおいが演じました。
このキャストも相まって、中高生が中心となり多くの動員を記録することになります。

内容については1作目は小説版の第1作の内容を中心にして作られています。
細かい点においては設定が変わっているものの、基本的な流れについてはそれほど変わっていません。
「心はきっと救える」というキャッチフレーズで宣伝が行なわれました。

2についても主演は同じ二人で演じられました。
こちらについても多くの興行収入を誇る映画となりましたが、評価については「キャストが好き」という答えが多いものとなっており、作品としての内容についてはあまり重視されていない傾向があったと言えます。

Comments are closed.